思い出日記4

思い出日記4

ふぁい。

私は今、新潟県は苗場スキー場にいる。

 

先々週訪れていた大阪の店舗の改修現場で出会った元パーリー建築のゆうたろうさんに誘って頂いた縁でフジロックのキッズランドを中心とする設営班に参加している。

 

気づいたら苗場。という感じ。

 

日常を送る中で街中を歩いている時、突然ふっと、たった今自我が自分自身に降り立った。と感じるような事がある。

さっきまでぼんやりと視野には入っていたが認識するまでにいたらなかった白いビルの輪郭が急にはっきりと見えてくる。

それが昨日、

フジロックの資材をトラックに積んでその上に乗り込んで森の中の坂道を風を受けて走っている時だった。

 

少し前に滞在していた宮古島の森とは少し違う、

雲に届いた背の高い木と深い山の湿った空気と景色が、鮮明にその輪郭をたたえて、軽トラックの荷台に立つ私の眼前に悠然と立ち広がって、私をはっとさせたのだった。

 

あぁ、私は自然が好きなんだな。

 

ぼんやりと、しみじみと、感じた。

 

初日の仕事は、去年使った資材やこれから使う資材の運搬、及び仕分けだった。

端から端まで歩いてゆうに一時間以上かかる山道にいくつもあるステージや店舗の設営やその準備を担当する我々のチームは、運搬だけでも一日や二日では終わらないのだった。

 

私と、一緒に今回初参加のようへいを除くと全員が、大先輩。つまり、40代50代のベテランの皆様に囲まれながら続く作業は、ただ運ぶだけの資材も多種多様であり、この先の展開に予想がつきにくくワクワクする作業だった。

全員がものづくりや建築のプロフェッショナルなので、何かと細かい所作から勉強になるのだった。

 

壮大な大人の遊びがぎゅうぎゅうに詰まった宝箱を作ってるみたいで、楽しいね。

 

 

 

 

自分の本当にしたいと、やんなきゃな。そのために、何するか。なんだよね。、