思い出日記4

思い出日記4

普通と普通

平凡な一日の途中でたまに起こるハプニングが小さいくすっとした笑いをもたらして終わったりする場合と、世にも恐ろしい悲劇を結末として発展してしまう場合などがあって、

自分も含めて日々何事もなく、ってゆうのがどれだけの事か想像してひゅっとする。

福岡県の保育園で送迎バスに男児が取り残されて死んでしまうという事故が起きた。

この事件の本当に恐ろしい所と、悲しい所は、

なんて事ない小さなハプニングが導いた事故だという事。

強盗に押し入られて刃物で刺されたり

自暴自棄になった通り魔の犯行であったり、

大きく言えば戦争であったり、角度を変えて少し忘れてしまう事があるけれど立派な凶器である事を自覚するべき物として免許の所持が義務づけられている自動車の事故であったり、そうゆう、そら、そうなるわ。と思える場所がどこにもない。

朝、普通に出勤してバス乗って仕事してた人が起こした小さなミス、子供にとってはハプニングが、命取りになったという事がどれだけ恐ろしいか、母親の息子が今日は来てませんよ?と言われたその時の心境を想像してゾッとしてた一日中。

世の中にハプニングは無数に起きてて人が構築している文明の中でその一つ一つに誠意や悪意もその他いろいろな小さくても感情や意識が乗ってるわけじゃなくて、ただただ、無意識、無自覚な物も存在してて、それによって命を失ったりもする。という事が本当に恐ろしい。

普通と普通が起こした悲劇ほど救いがないんじゃないかと思った。

だけど遺族の方たちにはいつかでいいからなにか救いがあって欲しいと心から思う。思ってるだけ。どうか。