100年
世界中の孤独が煮詰まって目の前で渦を巻いてる。
6時15分の目覚ましで起きて、
前日の酒が少し胃を重くしている。
パチリと目を開けた瞬間は硬くてくっきりと実体を持った世界にポツンとはっきりと実体を持ったこの肉体が横たわっているのを感じる。
世界は砂で出来ている。
吹けば一息に飛んで崩れて行く。
いつだっていいんだ。一息だ。
一思い。か。
まるで無限に続くと思わされる寂しさもはっきりと正体は不明。
この年齢特有の、月並みな悩みごとの一種に分類されているのだとしたら、まだ少しは気が楽なのか。気にくわないけれど。
誰かの事を慈しんで、優しい気持ちでいつづけるのはとってもとっても苦しい。
みんな、立派である。