思い出日記4

思い出日記4

ドブ臭え川沿いの道

ドブくせえ川沿いの道を歩く
缶チューハイを片手に
ドブくせえ川沿いの道を歩く
来ない返事を待って

通信障害が世界に舞い落ちてきて
もうだれももう繋がれない
さみしいから酔っ払っているけど
もう戻れないもう動けない

誇れるものも何もない
漂いたいだけただ酔いたいだけ
ドブくせえ川沿いの道を歩く
少しだけ湿った木のベンチ

よろしくね明日からいなくなるよ
よろしくね明日からいなくなるよ
もうどこにも行けないくせに
もう何もかももう捨てれない

忘れていいんだよ
全部無かったことにすれば良い
生きてきて正しかった事など
無かったじゃないか

ブランコてっぺん目指してこいだ
最後の日まで目指してこいだ
もう言葉なんてもう届かない
耳も口ももう届かない

冷たいからだ夜中中泣いて
留守番電話に話しかけてた
あの日の君も僕の事も
もう救えないもう音もない

登る月に沈む太陽
あれは僕であれは君さ
照らし合うのさいつの間にか
似たもの同士丸くなるよ

ドブ臭え川沿いの道を歩く
缶チューハイを片手に
ドブ臭え川沿いの道を歩く
缶チューハイを片手に