思い出日記4

思い出日記4

グーグル


ハンドル曲がったチャリを
君を乗せてうちまで漕いだ
大して見えない星空も
僕らには見えていた

環七渡ってすぐの
不動産屋で部屋を探した
タンスに残ったハンガーの
色違い君の分だ

空が泣いているみたいな
色をして綺麗だね
この街に暮らして
後悔なんかするもんか

君の実家をグーグルのストリートビューで見る

長い信号を待つ間
右手には君の指が
左手には買い物袋
やじろべーみたいだね

明け方泣いてる君に
なにも言えず
嘘でごまかした
本当の言葉を聞くまいと
守ってた自分だけを

一目君を見た時から
好きだった綺麗だった
あの街を離れて
後悔なんかするもんか

君の優しいところだけが
輝いている

空が泣いているみたいな
色をして綺麗だね
この街に暮らして
後悔なんかするもんか

空が泣いているみたいな
色をして綺麗だね
君の好きな色だね
いつか教えてくれたよね

君のアドレス電話番号
酔っ払って消して泣く
君の実家をグーグルの
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