思い出日記4

思い出日記4

台風が来た。

昨夜大磯に台風が直撃した。

おれはたまたま寮に一人で、音も振動もすごくて寝れやしなかった。

 

朝起きたらアパートの前に住人が集まって輪になって話していた。

一階の住人のとこの窓ガラスが割れたらしい。

『おめえんとこ大丈夫だったかよぉ!』

と威勢良く言われた。

興奮気味のおじさんは長年待ったくじ引きがついに当たったみたいに喜んでるように見えた。

 

それほどに昨日の台風はなにかが起きてしまうのを予感させた。

おれも、意を決して寝ようと電気を全て消してまぶたを閉じた瞬間にガッシャーーーーン!!!!と音がしてまた全ての電気をつけた。

アパートは振動して、もう少し大きな奴がやってきたら簡単に吹き飛んでしまうように思えた。

 

人生はなにが起こるかわからない。

一瞬で何かが終わる時、だれも予測なんてしてないんだ。

 

元カノにメッセージを送った。

こわいよ〜のやつ。

しばらくたって、また無駄な事をしてしまった。と思った。

 

結局2時過ぎまで寝れなかった。

 

朝起きてiPhoneを付けると、

気をつけてね。

という返信があった。

 

みんなも、おれも、くだらないな。と思ってるのだけれど、

バカだな。好きだよ。こんなとこがムカつくし好きだよ。優しいね。ほんとに、バカだね。

 

という感じ。

 

俺の方がバカなのを呆れ半分なのか、わかんないけど。

 

 

ま、今となっては、考えるのもやめてしまったから、いいんだけども。